日本人は平均して1年間に1人あたり300個以上の卵を食べている、というデータがあるくらい卵好き。
我が家の卵消費率はそこまで高くはないけど、それでも冷蔵庫には常備してあります。
もちろん我が家にあるのは生活クラブの卵。
今でこそリピーターですが、当初はいろんな面で生活クラブの卵に馴染めなくて、一時期スーパーの卵に浮気したんですよね。
生活クラブの卵の口コミに必ず出てくる見た目の悪さが私も不安で、なんだか嫌になって。
でも結局出戻りました、元サヤです。
というわけで今回は、生活クラブの卵についていろいろと追求してみたいと思います。
生活クラブの卵とは
生活クラブの卵は普通の卵と平飼い卵の2種類があり、地域によって提携先がちがいます。
ちなみに私の住んでいる神奈川県は、株式会社生活クラブたまごと、農事組合法人会田共同養鶏組合(平飼い卵のみ)というところの卵。
でも、共通しているのは親鶏の種類が純国産の「もみじ」と「さくら」であるところ。
日本の多くの養鶏場で飼育されている親鶏のほとんどが、育てやすく育種改良された安価なものを海外から輸入してるんだそうです。
飼育方法にこだわる
生活クラブではその日本のニワトリ「もみじ」と「さくら」を、めっちゃこだわって育てています。
- 開放型の鶏舎で育てる
- 国産の飼料用米を約20%混ぜる
- 遺伝子組み換え飼料は使わない
開放型鶏舎というのは、広々としたケージが設置され、自然の光や風が入るように設計された鶏舎のこと。
ケージ飼いではあるけど、平飼いのいいところを組み込んてあって、ニワトリにもお世話する人にも優しそうなシステムで、なんだかよさそう。
買う私にも”安くなる”というメリットがあるよね。
平飼い卵について詳しくはこちらの記事に書いてるので参考にしてみてください。
地域によっては無洗卵
卵の殻には、呼吸のための無数の小さな穴があいているんですって。
生まれたばかりの卵は粘液に覆われていて、それが乾いて「クチクラ層」となることで、その無数の穴から卵の中に雑菌が入るのを防いだり、鮮度を保ってくれる。
そんな大事な役割のあるクチクラ層を残すために、生活クラブの一部の提携業者では卵を洗浄していません。
でも冷蔵のシステムも衛生面の管理も整ってる現代は、クチクラ層がなくても大丈夫と言われているので、生活クラブも半分くらいの提携先は卵洗浄してるんですよね。
ちなみに我が家に届く卵は無洗卵。
当初この卵の汚れが気になって、生活クラブのカタログ載ってる「卵の洗い方」を実践しようと思った私。
冷たい水で洗うと、卵の中が冷えて内圧が下がってしまって雑菌が入りやすくなるって、かえって不衛生になるんだとか。
そんな話を聞くとちょっと怖いので、洗うのは諦めました。
ネットで調べると、汚れだけ拭くというやり方も書いてあったのですが、拭いたところだけクチクラ層がなくなっちゃう気がしてそれもできない私。
できれば全部洗浄してほしいなぁ。
卵ケースはリユース
生活クラブの普通の卵は、10個(550g以上)、5kg、7kg単位で販売されています。
そのうちの10個セットと平飼いたまご(6個入り)のみ紙のケースで、しかも普通の卵のケースだけ回収してリユースされます。
リユースって聞くと、地球環境に配慮してるっていいイメージがあるけど、でもこの卵ケースは紙だから洗えないという・・・
それをリサイクルではなくてリユースするというのは、もちろん環境にはやさしいのかもしれませんが、衛生面でちょっと気になるところなんですよね。
しかも我が家に届くのは無洗卵よ。
黄身の黄色が薄い
生活クラブのニワトリは、飼料にお米が混ざってるので黄身の色が白っぽいんです。
卵の黄身の色って、実は栄養価でも何でもなく、親鶏のエサで決まるんです。
高級な卵って黄身の色がオレンジっぽくて、めっちゃ濃厚に見えるんですが、あれはエサにパプリカなど赤色を入れることでそうなってるんだそうです。
だから別に、黄身の色が濃いからといって特別栄養価が高いわけではないんです。
私も最初、生活クラブの卵はさぞかし濃厚でおいしいだろうなって期待に胸を膨らませてました。
でもいざ割ってみると、普通の黄色、いやむしろ特売の卵より黄色がうすくてがっかりした記憶があります。
もちろん、その理由を知ってからは納得しましたよ。
実際に届いた卵をチェック
これが、我が家が毎週注文している卵です。
ご覧の通り、プラスチックじゃなく紙製のケースです。
紙だから洗うわけにもいかないし、消毒のしようもないのに、回収したあとそのへんはどうしているのでしょうか。
とはいっても私は今までケースが汚くて嫌な思いをしたことはないので、回収時にちょっとの汚れもチェックしてはじいてくれてはいるのかもしれません。
でもいくらそうであっても、このケース問題は組合員からも頻繁に意見が出てるようなので、どうにか早急に改善してほしいところです。
パックを開けてみると、今回の中身はこんな感じでした。
濃い色のが「もみじ」のたまご、薄いピンクが「さくら」の卵らしいですが、今回はみんなもみじっぽいかな?
いや、左側の3つはさくらかな?
今回はないですが、たまに白っぽい卵も混じっています。
そしてありましたよ、糞らしきものがついて汚れた卵。
一時期はこれが嫌で、生活クラブの卵を買うのをやめたんですよね~。
今回は1個だけでしたが、2~3個あるときもあれば、ないときもあるし、小さな羽毛がついていたこともあります。
中身は同じおいしい卵とはいえ、やっぱり糞が付いてるのは気になるし、それが入ってた紙ケースが使い回されてると考えると微妙。
洗うことも拭くこともできない私は、今私が鶏小屋から拾ってきたつもりで、とにかく触ったあと手を洗うようにしています。
今のところそれで問題はおきてないです。
でもやっぱり、洗卵の届く地域がうらやましい。
この小さな紙は、毎回卵の中に一緒に入っているもの。
採卵日というのは、文字通り卵が採取された日。
生活クラブの卵は、採卵日から72時間(3日)以内に出荷されるんだそうです。
ちなみにこの日の卵が我が家に届いたのは2020年6月22日なので、卵が生まれた3日後ってこと。
まだまだ新鮮ですね。
スーパーの安い卵は消費期限しか書いてなかったりするよ。
こちらが卵を割ってみたところですが、薄い黄色です。
これに見慣れちゃうと、不思議とオレンジ色の黄身には毒々しさを感じてしまうんですよね。
カラザもしっかり丈夫そうで、元気な卵って感じがするね。
まぜてみると、いっそう黄色の薄さというか、白っぽさがわかります。
これが「おこめ」を食べてる証拠なんですよ。
ということで、この卵は我が家で大人気の卵焼きを作りました。
私が生活クラブの卵に戻った一番の理由はやっぱり、おいしいから。
おいしいものって、一口目でいきなり衝撃を受けるパターンもあるけど、最初の衝撃はうすくても違うものに変えてまた戻ったときに、その本当のおいしさに気づくことって結構ありますよね。
まとめ
今回は、生活クラブの卵についていろいろと調べてみました。
地域によって無洗卵と洗卵があるんですよね。
残念ながら私の住む地域は、無洗卵が届きます。
一時期はそれが嫌で、きれいな卵を求めてスーパーの卵に浮気したけど、やっぱり生活クラブの卵の味が忘れられなくて戻りました。
生活クラブの卵ってなんというか、嫌味のない素朴でやさしい味なんですよね。
無洗卵対策としては、やっぱりしっかり手を洗うこと。
でも、それしかやってない私のようなズボラでも今まで何の問題もなく来ているので、もしかしたらそれで十分対策できるってことなんですよね。
そんなに神経質にならなくてもいいのかもしれないなぁ、なんて思ってみたり。
とはいえ、できるなら洗浄してほしいし、卵ケースは都度新しいものにしてほしいものです。
いつの日か我が家にもきれいに洗われた卵が届く日を願って、今日もおいしい卵をいただきます。